「あ、あのー…」


あ、忘れてた…急に驚いたろうな。


「あの、ごめんなさい!実はナンパがしつこくて…彼氏がいれば諦めるなかなって。で、あなたまで巻き込んで…」



「あ、いえ…気にしないでくださぃ。」


顔を上げてみたら、かなり地味な子。

黒縁めがねに前髪が長くて目にかかってる。

対象外だわ。



ふと、時計を見た。

6:30!
やばっ…帰んなきゃ。


「すみません。急いでるんで…あの後で御礼したいからケー番おしえて?」


「あ、はい…」



ピッ…


これでよし!



「じゃあ、またあとで連絡します!それぢゃ。」



あたしは家と急いだ。



地味な子だったなぁ…