拓哉は、私の手を引っ張り無言で歩いていた。


「拓哉。無理しなくて良いから。」

ずっと顔が赤いのを心配して言うと拓哉は目を開いた。


「えっ!!無理しなくて良いのか?」

「だって具合悪くなって倒れたら大変じゃない!」


「ああ。そういう事。」


フッと笑うと拓哉は、さっきより顔が赤くなくなり、いつもと同じように話をできるようになっていた。


遊園地に着くと拓哉は入場券を買い私と手を繋ぎ直した。


指を絡める、恋人繋ぎで…