「あら!理奈どうしたの!?それに、たー君じゃない。見ない間に大きくなって!」


「お久しぶりです。理奈ママ。理奈が足を怪我したので、おぶってきました。」


「ありがとう。たー君。理奈なんか、おぶって疲れたでしょ?家上がっていったら?」


(理奈なんかってなによ!なんかって!)


「いえ。僕は帰ります。」


(僕~?)


いつもと違う言葉遣いにポカーンと口を開けてると、拓哉は私の腕を引っ張ってきた。


「俺の裏の性格言ったら、襲っちゃうからね」


「なっ!」


顔を赤くしている私を、拓哉は口の端だけ上げて見てきた。


「では、お邪魔しました~。理奈またね~!」


そう言うと拓哉は、家から出て行った。