「え!?それは困る!!」




そう言ってオレの腕を掴んできた。
オレは笑いながら目を細めてメグを見た。




「高校受かるまでキスはお預けだなぁ」




って言った瞬間。
メグは駆け出した。
そしてバッと振り返って眉間に皺を寄せて言った。




「あたし!絶対受かってみせるんだから!!」




真剣な表情でそう叫ぶと、メグは走って行ってしまった。
それを見てオレは笑う。




何か馬鹿だなー。
てか、中学生に本気で恋しちゃったオレも馬鹿か。
まさか、こんな事になるとは思わなかったな。




オレは空を見上げて星を見つめた。




旭の言ってた意味が分かった気がする。
そしてオレの好きの考え方も……。
ってのは嘘。




オレ、中学生に遊ばれちゃうような馬鹿だから。
好きって何なのかまだ分かんない。




でもひとつ分かった事がある。