「メグを好きになってたから……助けたんだ」




そうメグの目を見ながら言うと、メグは目を見開いた。
しばらくすると、メグはボロボロと涙を落とした。
そしてオレの胸に飛び込んできた。




「真紘~!!」




オレの名前を呼んで泣きじゃくるメグ。
そんなメグを見てフッと笑って頭を撫でた。




って……。




「何だこれ!?髪バリバリじゃん」




オレはワックスでバリバリになってるメグの髪を触ってギョッとした。
すると涙を拭いながらメグは口を開く。




「あたし……ホントは真紘にヤキモチ焼かせたくてこういう格好したんだ」




「……は!?」




何だそれ!?




「だって……真紘押しても全然見てくれないし。だから……」




それを聞いてオレは絶句。
呆れて言葉も出ねぇわ。




要するにこういう事。
積極的にアタックしても駄目だから。
距離を置いてオレが少し心配になった頃にああやって姿を見せて。
妬かせるって事。