見るとメグの手は2つの指の痕が残っていた。
多分……1つはあの男の奴だ。
するとメグは俯いて声を震わせた。
「何で……あたしの事助けんの?」
「それはっ……」
自分でも分からない。
でも……。
「ほっとけなかったんだよ」
大事な後輩だから……。
変な事に巻き込まれてほしくないし。
危険な目にあってほしくない。
するとメグは涙を流しながらオレを見つけた。
「それは……後輩だから?」
「えっ」
そう聞かれてオレは言葉を濁した。
正直……それが理由だったからだと思えなかったから。
後輩だからだ。って言葉にできなかった。