そう冷たく言い放つと、オレはメグの腕を掴んで店を出た。
「ちょっと!!真紘!」
スタスタと歩くオレに必死についてくるメグ。
するとメグはオレに掴まれて腕を必死で引き離そうとする。
「何でくんの!?真紘には関係ないじゃん!」
「関係なくない!」
「何でよ!!」
言い合いをしながらオレ達は歩いていたけど、メグの息が上がってきた事に気付いてオレは足を止めた。
そして振り返った。
「馬鹿か!お前は!」
突然怒鳴ったオレに目を丸くするメグ。
「あんな奴等といて、ああいう事されんの目に見えてただろ!!」
声を荒げてメグを見下ろすオレにメグは怯んで俯いた。
「ご、ごめんなさい……」
抵抗もやめて謝ってきたメグを見て、オレは少し気分が落ち着いた。
ギュッと掴んでいる腕に気付いてオレは慌てて離す。
「ごめん。強く握りすぎた」