「さぁ?それ分かんない。でも、メグは後輩だ。そんな目では見れない」




中学の頃。
一緒に馬鹿やってた後輩。
だから……異性とかそんな目で見た事がない。




「後輩でも付き合ってる人はいるよ?」




そう言ってメグはオレの顔をまた覗き込んできた。
だからオレはメグの頬を手で押して顔を離した。
するとメグは頬を膨らませながらオレを睨む。




「ねぇ真紘も……少しは今までとは違う人と向き合ってみたら?」




なんて言いながらメグはオレを少し寂しそうな顔で見つめる。




「余計なお世話」




オレはフッと笑って、メグのおでこを指でデコピンした。
するとメグはめげずにオレを見る。




「あたし……多分、ううん。今まで真紘が付き合ってた彼女の誰よりも真紘が好きだよ」




少し小さな声でそう言ってメグは俯いた。
いつもと違う様子のメグをキョトンとしながら見下ろす。




何だか……今日は、いつもと違う。




オレは少し戸惑いながら頭を掻いて、メグのあたまをポンポンと叩いた。




「ありがとな……でも」