てか、オレが別れた事を言ったのは家族だけ。




「どうせ、また。真姫から聞いたんでしょ?」




そう言ってオレはポテチを棚に並べる。
するとメグは眉をピクッと動かした。




「よく分かったね」




そりゃ……。
いつもメグは真姫から話聞きだすかんね。
学習しましたよ。
今までの経験でさ。




するとメグはオレの隣にしゃがみ込んで顔を覗き込んできた。




「ねぇ?今フリーなんでしょ?あたしと付き合ってよ」




出た。
昨日告ってきたばっかなのに、もう告ってきたよ。




「オレは自分が好きになった人としか付き合わないって決めたんだ」




今までいつだって本気だったけど。
それはもしかしたら本気じゃなかったのかもしれない。
だから次からはもう、この人!って人が現れるまで付き合わない。




するとメグはまたオレの顔を覗き込んできた。




「それあたしじゃ駄目なの?」




そう言ってくるメグの顔はいつもより真剣な顔だった。
それを見ながらオレは首を傾げた。