そう言って歯軋りしながらメグの頭を乱暴に撫でた。




中3のくせに生意気なんだよ。
まったく……。




溜め息をついていると、メグはオレを見上げて少し頬を赤らめた。
そしてメグの頭の上に乗せている手を掴むと振り払った。




「あたしだって来年には高校生になるの。それに真紘と1歳しか変わんない」




まったくこいつは……。
先輩であるオレを平気で呼び捨てしやがって。




「1歳しか違わなくても、お前は後輩。オレは先輩」




そう言ってオレはメグと自分の顔を交互に指す。
そして頭を掻きながら呟く。




「それに何度も言うけど。オレは今彼女いる。それに後輩に手を出そうと思わない」




これはホント。
こいつは中学の後輩。
可愛い後輩なんだ。
オレは中学の時バスケをやってた。
そしてこいつもバスケ部。
だから……ホント可愛がってた後輩。
そんな奴に恋愛感情抱く訳、ない。




するとメグはオレにベッと舌を見せた。




「ふんだ。真紘の馬鹿ー。聞こえないよー」




そう言ってメグは袋をオレから奪い取ってズカズカコンビニを出て行った。
その姿をオレは呆然と見つめる。




っとに……。
話にならない奴だ。