何て返事しよう。
こんな泣き顔で会いたくない。
今は、旭の顔を見たくない。
見たら……泣くもん。絶対。
あたしは涙を堪えながら言った。
「旭これから打ち上げとかあるんじゃないの?」
『ん……まぁ』
曖昧な返事を聞いてあたしは察した。
ほら、あるんじゃん。
そっちに行かなきゃ駄目じゃん。
「だったらそっち行きなよ。主役なんだからさ?」
声が震える。
涙を堪えるのに必死で声が……詰まる。
『でも……』
「あたしは大丈夫だから!ね?」
言葉を濁す旭を無理矢理説得して、あたしは自分から電話を切った。
これでいいんだ。
今は会いたくないから。
あたしはもう一度涙を拭ってメールを打った。