ギク……。




「ちょっとまだそんな事言ってんのー?」




そう言ってあたしを呆れた目で見つめる胡桃。




あたしの名前は、半田真姫。
あたしの理想はパパ。




泣き虫でちょっと我が儘だったりするママを何でも許しちゃう優しいパパが大好き!なの!




そんな訳だから。
今まで他の男に一切興味なし!




だってパパみたいに完璧な人いないんだもんっ。




だから今みたいに。
あたしを呆れた目で見ながら、胡桃とかいろんな人に。




「ファザコンー」




とか言われても全然気にしない。
だって……。
家族だよ?
昔小さい頃とかみんな、“パパ、ママ大好きー♪”なんてよく言ってたじゃん。
それは今もあたしは変わりないってだけ。




ファザコンの何が悪いのよ。って。
言ってやりたい。




すると胡桃はあたしから視線をまた湯田先輩の方に向けた。