「別に……それで怒ってる訳じゃないし」
「え?」
違うの?
あたしはキョトンとした。
すると旭はあたしをキッと睨んだ。
「自覚なし。馬鹿」
そう冷たく言い放ってまたあたしから視線を逸らした。
馬鹿!?
酷い!!
「馬鹿って言うな」
そう言ってあたしは自転車を漕いでいる旭の背中を睨んだ。
すると旭は前を向いたまま口を開いた。
「来んだろ?」
「え?」
「試合……」
あ、試合か。
あたしは旭の質問をようやく理解して頷いた。
「うん」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…