「湯田先輩♪こんにちはー」




下には湯田先輩と旭。
あたしは一瞬ギョッとした。
すると湯田先輩は胡桃のあいさつに笑顔で手を振る。




「こんにちは。よくそこで見てるよね?」




そう言って湯田先輩は微笑む。
すると胡桃は乙女みたいに両手を顔の前で絡めて顔を赤らめる。




「やだぁ~バレてたんですかぁ?」




何なんだ。
このブリッ子は。




あたしは胡桃の変貌振りに呆れながら下を見下ろした。




「あ……」




あたしは旭と目が会ってしまって、思わず小さな声を出してしまった。
すると旭は何も言わずにあたしから視線を逸らさずに見つめ続けている。




何なの?
何でいつまでも見てんのよー。




旭に見つめられて、あたしは嫌でも心臓がドキドキする。
顔が赤くなりそうで、あたしは落ち着かなくてソワソワする。
するとそんなあたしに湯田先輩が声をかけた。




「隣の君は……旭の幼馴染だよね?」




「え?」