木漏れ日を探して

そこにある温かな幸せを探して

荊の道を歩いていた


暗く深い森を

泣きながら進み

どんなに歩いても

辿り着かないとさえ感じていた

太陽など

自分の上にはささないと


でも

ゆったりとした歩速でも

確実に土を踏み握り歩けば


太陽は

木の葉の隙間から 光をさしてくれる

それに驚き 上を向けば

青い空も 垣間見える

耳をすませば

小鳥のさえずりも 聞こえてきて
もうすぐだ もうすぐだと

歌う


腕を振る

足を踏み出す

顔を上げる

胸を

はる


出口はもうすぐ

空は

もうすぐ

だから 歩き続けよう

温かな木漏れ日に

きっと出逢えるから