今までの暗闇に
光などかなり遠くに薄ぼんやりと灯っていると
手を伸ばそうともがいても
いつも届かなくて
近づいては 離れ
求めては 逃げ
それでも狂おしいくらい
求めていた
いくら泣いても 手に入らない
ただ苦しみうずくまり叫んで
傍で咲き誇る花さえ 気付かず
沈むばかりで
でも
光は あたし達のそばに必ずいて
影にこっそり隠れているだけ
いつもそばにいて 近すぎて
まやかしの光に 姿が見えない
ふと立ち止まり 振り返れば
きっと 求めているものは
そこにある
光に向かうんじゃない
そばにある 光に
視線を合わせられるか
そうしたらきっと
目の前の暗闇は消え
足元のほのかなあかりに
微笑める