「いやっ!!!」

「何気色わりぃ声だしてんだよ!グズがっ!」

「・・・・っ・・・」

・・・目を疑った。
体育館裏に来てはみたものの、こんな光景見たことなかったから。
そこには可奈子さんと、10人以上もの女子。
その女子は可奈子さんに暴力をふるってた。
さっきまで、騒がしかった女子達がこんなに悪魔に変化するなんて・・・。
嘘だろ・・・?
可奈子さんはもう全身傷だらけだった。
もちろん、ここで見とく訳にはいかねぇ。

「・・・・何してんの?」

女子に冷たい視線を送る。

「えっと・・・、白石君・・・・・。」

女子達が血迷う。
・・・・俺は、ひとに初めて殺意を抱いた。

”ガンッ!!!!”

壁を殴る。
女子から血の気が引く。

「何をしてんだって聞いてるんだ。聞こえねぇのか・・・?」

「・・・・・うっ」

女子達は足早に逃げて行った。

・・・・最低な奴らだな・・・。