昼休み時間、
女子が一斉に僕の机に集まってきた。
それで、質問攻め・・・。

「ねぇねぇ白石君、好きな歌手は??」

「涼君って呼んでいい??」

「何部に入るの?」

エンドレスな感じで、口ぐちに言いだす。

「涼ーーーーーーーーーー!!!!!」

でっかい声で窓の外から名前を呼ばれた。

満夜だ・・・。
相変わらず、うるさい奴だ。

「はいはい・・・。何だよ、満夜・・・。」

「私3組なのー、偶には遊びに来てねー。」

「・・・・誰が行くか。」

ボソッと言う。

「・・・・あんた、私が貸したCD3か月も返してないでしょ。」

ゲッ・・・、ばれてた。
はぁ、こいつには逆らえない。

「はいはい・・・。偶にはね。偶には。」

「はいは一回。まぁ、いいや。じゃあねーー!!!」

ったく。それだけのために俺のクラス来たのかよ。

「えーーーー!!!!」

・・・・うるさ・・。女子が叫んでる。

「白石君、満夜と付き合ってるのーーー!?」

なわけないだろ。
てか、何でそんなこと聞いてくんだよ。

「付き合ってねえよ。単なるいとこ。」

「なーんだ。」

なーんだとは何だよ。

「それでさー白石君、隣の席に可奈子っていう子がいるじゃん?」

「・・・あぁ。」

「その子には話しかけない方がいいよ。」

・・・・は?
何で、お前らが俺が誰に話しかけていいとか悪いとか、制限するんだよ?

「・・・・何で?」

「だって、・・・ねぇ。」

女子達がみんなで顔を見合わせる。

「あの子、人殺しなんだよ。」

!?・・・・思考停止。

「はぁ!?んなわけねーだろ。」

「いや、でも、小6の時に実際人見殺しにしたしねー。」

「うんうん。」

・・・・成程な。見殺し・・・か。