「白石君っ!!」

誰かが、俺の名を呼ぶ。
あ・・・、可奈子か・・・。

「さっき先生に睨まれてたよっ!?」

え・・・?先生?

「え・・・。もしかして、俺寝てた・・・?」

「・・・はぁ・・・。うん、寝てたよ。叩いても起きなかった。」

通りで背中が痛いハズだ。
思いっきりたたきやがったな・・・。

「あらま・・・。」

「”あらま。”じゃないよ。あまりにも授業サボってると、先生が拗ねちゃうよっ!」

「ぶはっ・・・・(笑)」

「なっ・・・ななな、何で笑うのっ!?」

天然か?こいつ天然なのか?

「だって・・・、先生が拗ねるわけないっ・・じゃっ・・・ん・・ププッ」

「えー・・・?拗ねるかもしれないよ・・・?」

「あの、七三分けのじじぃがすねるわけないだろっ!!」

今は、算数の時間。
小杉先生(36歳、でも頭が・・・(苦笑))の授業。

「七三分けはそうだけどっ!そんな言い方はやめようよ!」

「じゃあ、セブンスリー分けのグランドファザー・・・・(?)」

「ちょっと英語に変えただけじゃんっ!しかも、どうせなら分けも英語で言えばいいのに!」

「・・・・・・。」

分からねぇよ。そんなよく使わない英語。

「あ、ごめん。分からなかった?」

「分けって英語でなんて言うの?」

「・・・・・・。」

おい・・・。

※分け=distribute

「お前も分からないんじゃねぇかよっ!!!」

「私日本人だもん・・・・。」

「いや、それ言っちゃったら俺も日本人だしっ!」

マジ、面白い奴・・・。
お笑いセンスあるんじゃねーの?(笑)
・・・って、言ってやりてーけど、
んなこと言ったら殴られそうだしやめとこ。

「おーい、そこの二人ー・・・、そんなに先生の授業はつまんないのかー??」

いや、つまらないのは当たり前だろ。勉強なんだし。

「先生拗ねるぞー・・・。」

半泣きで先生が言う。

「ぷっ・・・・ぅ・・・ぶはっ!」

この後、可奈子と俺は笑いまくって、
この話題で、1年は笑えたらしい・・・。