小6の秋、クラスのみんなでキャンプに行きました。
小学校最後の年だから、思い出を・・・と思ったから・・・。

キャンプ会場は山の中、
みんな、そこにあった山小屋に泊まりました。

3泊4日の予定で、3泊目の夜・・・
みんなでキャンプファイアーをしました。
歌ったり、踊ったり、とても楽しかったんです。

だけど・・、そのキャンプファイアーをした夜、
事件は起きました。
みんな眠りについたとき、
クラスの男の子が異変に気付きました。
キャンプファイアーをしたあと消したと思ってた火がついてて、
山小屋に燃え移ってしまったんです。

みんなは、あわてて飛び起きました。
そして、すぐに避難して助かったんです。
満月君以外・・・。

満月くんは、体が弱かったから、
ちょっと煙吸っただけで立ち上がれなくなっちゃったんです。
それで、私が・・・ひっぱって連れて行こうって思って満月君を抱えたんですけど、
満月君は・・・、
「僕を助けてたら、君だって巻き添えになってしまうかもしれない。」

「だから、先行って。・・・生きて。」

って・・・、言ったから・・・、
私は、先に行っちゃったんです・・・。