空は快晴。
何も変わらない日常。

いつもと同じ道を歩いて、いつもと変わらない学校へ行く。

そう、何も変わらないんだ。
だから大丈夫。
もういつものあたしになってる。

自分に言い聞かせて歩いてるうちに学校へ着いた。


「おはよっ!」

「美那・・・」

既に教室にいた親友のユウ。
一番あたしを心配してくれてた。

「もう大丈夫なの?」

「大丈夫だって★あたし強いからっ」

「・・・そう・・・。そっか。ならいいけどね」

いっぱい泣いて、いっぱい励ましてもらったユウに、もう心配掛けられないし。
それにあたし、元気だもん…。


「今日放課後茜ちゃんの誕生日祝うってさ。行くよね??」

「もちろん♪」

やっぱり何も変わらない。
あたしの中に空いてるなにかは・・・

きっと気のせいだね。


席について携帯を取り出そうとしたその時、ちょうどチャイムが鳴って担任が入ってきた。