きっと明良はあたしの苦しさなんか知らない。
あたしがどれだけ泣いたか、傷ついたか、知るわけない。

最期が・・・こんなに辛いなんて思わなかった。


どうしてこんなにも明良しかいないんだろ?
男の人なんてたくさんいる。
きっとあたしだけを想ってくれる人だっているはずなのに・・・。

あたしには明良しか居ないの、なんで?



明良のアドレスは、もう繋がらない。
なのにまだ、消せない。

ほんと・・・バカみたい。

ただひとつの救いは、高校が違うこと。
学校に行っても逢わなくていい。

でも、心のどこかで、それが辛い。

だって・・・もう・・・
もう逢えない。
姿さえ見れない。

こんなに辛い事はないよ・・・。



あたしの中で溢れる決意。



----もう、誰も好きにならない。



こんなにも辛いなら、もう誰にも入れ込まない。
そうすればこんな想い一生思い出さなくていいんだもん。



泣きはらした目を冷やして、制服に着替える。

今日は学校だ。