「1人足りないから探しに行ったら、案の定」


「だって…涼しかった…」

「ククっお前、クラスのクーラー壊したんだって?」


………はっ?


「ハゲ太郎が言ってたんだよ。うちのクラスのバカがクーラー壊したってな」


ハゲ太郎めー!!!



すると先生は、あたしに何かを手渡した。



「……これは?」


何枚かの紙。

そして何か書いてある。



「あまりにも気持ちよさそうに寝てるんでな。お前の分まとめてやっといた」



先生は腕をくんで壁にもたれた。




「うっ…そ!先生ありがとう!」


あまりの嬉しさについ紙を抱き締めた。


「そんな喜ぶことかよ。」



ため息をついた先生は預けていた背中を離しあたしに近づいてきた。




そしてあたしと目線を合わせた。








かっこいい…







「貸し一つ。」



そう呟いて会議室を出ていった。