「まぁ~素敵な方ですねぇ~お名前、よろしいですか?」


「はい。北村雅人です。」




どうして‥!?
どうして、北村さんがここに!?


あたしの顔、火が出そうなぐらい真っ赤です。



目の前の、この現実に我を忘れて立ち尽くしていると


北村さんの後ろから、真理が飛び出してきて


「ちょっとだけ、すみません。」と、周りにペコペコしながら、あたしをステージの隅に連れて行き


「いい、よく聞きなさいよ。美咲、アンタ勘違いしてるよ。」

「勘違いって、何を!?」

「北村さんと、ジュリアの事よ!!」


「えっ!?」


「ジュリアは、北村さんの彼女でも、なんでもないし、北村さんは、ジュリアを何とも思ってない。」


「えっ!?」