メイク室へ早歩きで向かい、ドアを閉めた。 鏡に写る自分に 「また、逃げ出すなんて‥なんて意気地なしのアンタは!!」 とハッパをかけて 手を洗い 口紅を塗り直して メイク室を出た。 そして‥覚悟を決めて北村さんの所へ向かおうと歩き出した あたしの瞳に飛び込んできたものは‥ 「雅人ぉ~愛してる‥」 そう言って、彼に抱きつき、キスをする ジュリアの姿だった‥。