「あの‥話って‥なんですか?」


ずっと胸の奥が苦しくて堪らない‥。

どうせ振られるなら、早い内に粉々に砕け散ってしまいたい。


だから、早く、何か言ってよ!!



「あのね‥美咲ちゃん‥実はね‥」



と、北村さんが言いかけた時


「ごめんなさい!!」
「えっ?」


「ごめんなさい。(心の準備がまだ出来てない。無理!!だから‥)ちょっと‥メイク室へ‥失礼します‥。すぐに、戻ってきます」


からと、北村さんを置いて、メイク室に逃げたあたし。


今だけ、ほんの少しだけ。時間を下さい!!