真上から見た建物から伸びる放射状の黄色いレンガ道を

太陽光線。



赤いレンガ道は

太陽の軌道を表し


正面ゲートは

地球。


宮殿前の扇状のレンガの上には


月。



そして


太陽である宮殿が



これら天界に光を放つという…。




太陽の道は一方、後庭にある中央神殿まで貫き

光は下界である大地を照らす。



また、それは躍動する生命を表し


中央の泉が、神々の母神 ガイヤの心臓といわれ


噴水は、その鼓動

手前の水路は血管に当たり


勢いよく噴き上がる水は、血液により、血が通い


大地が息づくさまをイメージしているという…。



18世紀に構想されたという、その宇宙は


オランダから海を越えて、このパレスハウステンボスの庭となり


今もなお、息づいている──…。



トクン…トクン…と


命をつむぎながら──…。