「…あなたは?」

「う~ん…」

青年は苦笑し、肩を竦めて見せた。

「キミを喰らうモノ、かな?」

青年がそう言うのと同時に、青年の背後の闇がいきなりクイナに襲いかかった!

しかし同時にカウも巨大化し、闇に立ち向かう。

だが闇はムチのように動き、カウの体をからめ取ってしまう。

「ぐっ…!」

形勢は不利だ。

瞬時に悟ったクイナは、ポケットから橙色の折鶴を取り出し、『気』を込めて空に放った。

折鶴は光輝き、空の向こうへ飛んでいく。

「ん…? …また姉さんの入れ知恵か。相変わらず隙の無い人だな」

闇はその間にも、カウを締め上げる。

「カウっ!」