あの医者や看護婦達だった。

思わず近くの木に隠れる。

見つかってはいろいろとマズイ。

彼等はあのイメージのように、無表情だった。

そして何か大きな袋を持ってきていた。

その袋の口を開け、手袋をして、中身を取り出す。

月の光を受けて、その中身が見えた。

それは…人の腕だった。

「っ!?」

慌てて自分の口を手で塞ぎ、身を小さくした。

心臓が耳障りなぐらい、高鳴る。

医者や看護婦達は袋の中に手を入れ、次々と人の部位を取り出しては、池の中へ投げ捨てていく。

池に入った部位は、水に触れるとすぐに溶けて消えた。

そして色も匂いも変えず、池は次々と人の部位を飲み込んでいく。