耀の視線に耐えかねて、
弥嘉は思わず口を開く。
「な……何か?」
「その壱加ってのがドラ
ゴンならやっぱりヤヨは
守護者なんだよね?」
耀は急に重々しい口調で
弥嘉に問いかけた。
「はい、そうですが?」
未だに耀の意図が掴めず
弥嘉は混乱するばかり。
それに気が付いた耀は、
大きな溜め息をついた後
弥嘉の正面を見据えた。
「守護者は戦闘職種なん
だよ!?言っちゃ難だけど
ヤヨみたいな華奢な子が
最後まで耐えられるほど
甘くはないよっ!!今から
でも考え直して!!」
耀の悲痛な叫びが弥嘉の
心の中で響き渡ったが、
彼女の決意が揺らぐこと
はなかった。