散々弥嘉をからかい満足
した耀は、いきなり話を
別方向に変えてきた。
「ところでヤヨ、今日誰
かと学校に来てたよね?
あれ一体誰なの?」
突然の話題転換について
いけなかった弥嘉だが、
質問を理解するとすぐに
耀に返答した。
「壱加様……ですか?」
「多分ソイツだと思う☆
今日、少女を引き連れた
美少年がドラゴン専科に
入ったって聞いたから」
「ドラゴン専科?」
「数は少ないんだけど、
学生の守護者がいるドラ
ゴンを保護する学級らし
いよ☆まぁ……学生だと
何かあった時に対処出来
ないから、そうなる前に
学校側で保護しようって
わけなんだろうけどさ」
耀はそう言うと、弥嘉を
まじまじと眺めていた。