しぶっている老人に白銀は再び問う。

「ジイさん。はっきり言えよ!」

「これは膨大なマナを蓄えている。と言ったな。それを放り込むのだ、星自身もただでは済むまい」

 白銀はその言葉に愕然とした。

 それはつまり──

「この星が崩壊するって事か? そんな事をあんたはするためにここに来たのか。それを俺にやれって言うのか!?」

「お前にさせるつもりは無かったのじゃ。だが、星はお前を望んでいる」

「星だって? 星なんかに意思なんてあるものか! 俺はゴメンだ。人様の星を破壊するなんて!」

 拒否する白銀に老人は必死に訴えた。

「他の星はそうかもしれん。だがこの星だけは、スナイプだけは違うのじゃ! お前さんでなければ星はこれを壊してくれないと言うのじゃ。壊さずに再びこれを吸収すると言うんじゃよ! 頼む……」

 すがる老人に白銀は大きく肩を落とした。

「だったら吸収させればいいじゃないか。それでそいつは消えるんだ、あんたの望んだ通りだろ」