車に戻って後部座席でいつものように笑い話をしていた。



急にこんな気持ちになった。



ハル君に対して初めて


『求める』



そんな感情が生まれた。


つい口に出してしまった。


ハル君は首を傾げた。


「ぎゅっとって?ん?」

ハル君は今までこんな事言われた事なかったのか。

年上の彼女だったから…


「だからぎゅっーと!!」

驚く程自然に甘えられた。


計算じゃない。