ハル君はどんなに二日酔いでも
どんなに朝まで遊んでいても

仕事をまじめにする。


「この世の中、何が何でも男は働かなくちゃならない。って風になってるから。」

煙草に火を付けながらハル君は言う。

汚れた仕事着と靴。

何度もかいた汗…
それ染み込んだタオル。

ハル君の全てが輝いて見えた。


少し疲れた顔。

でも成し遂げた顔。

それで笑うハル君の顔は『男』の顔だった。


煙草の煙が気持ち良さそうに風に吹かれていった。