そこには下心が見えなかった。

とても気持ちよくてあたしはただ目を瞑った。



「男の人がこわい。」



自然と言葉がでた。


「待ってるよ。」


ハル君は答える。


本心かは分からない。

善人ぶって言ってるのかもしれない。


それでもあたしは素直に嬉しかった。


それは保険でもない。
キープでもない。


……帰る場所。

あたしの勝手な解釈かもしれない。

けれどハル君がそんな存在に思えた。