流れない涙の変わりに汗が出たからじゃないのか?




この温もりをずっと共有することはできない




「…冷たい?ほっとけばいい」

「違う、体もだけど心まで冷めてるような気がする」




痛む羽を持つ鳥は飛べないように




冷たい傷んだ心を持った人間は…生きてる意味がないものだと思えてきた




「上向け……」

「…んゃ」




唇を押し付ける渚。舌を使ってうまく中に入り込む




「…や…あ、ぅ…ぁあ」




意識が朦朧とする中、私の第2ボタンまでシャツをあけた渚




「ちょ…そんな…ぁ」




体温を送ろうとしてくれてるんだろう




みずみずしい、舌が胸元にまできた




「…ゃあ…ん」

「これで少しは温かくなっただろ」

「…やめてよそういことするの!」




理解したのか、ボタンを治してくれた




「…瑞葵、お前を一目みただけでは、わからないかもしれない」

「何が?」

「今までされたこととか、過去とか」