「安藤尚……。」



「ん?」



ベッドの上で、俺の膝の上に座る夏奈が、カバンをごそごそと探る。



「これ、バレンタイン。」



そこには、真っ白い箱。

夏奈らしいな……



「サンキュ」

箱を開ける。

「チョコケーキとチーズケーキ。ちょっと自信作!」



にっこり笑う夏奈。

愛しくて、愛しくて、





思わず、キスをした。