「あの……おじゃまします。」 「夏奈?!」 そう。 夏奈がいた。 久々にあった夏奈に、俺の心臓は素直に高鳴る。 「あの、あたしから、バレンタイン渡そうと思って、伺っていいか聞いたら、ぜひ来てって言ってくれたから……」 「お母さんがね、尚にハッピーサプライズをしようと思ってねぇ」 「サンキュ」 俺は夏奈の手を取って、俺の部屋まで駆け上がった。