「おい、親父が息してねぇぞ。」

ピタッと母さんの力が抜ける。



「あれ?!なんで尚?」

「は?」



───ピーンポーン───



「本命がきたわ!」

「は?」





今まで怒りで親父を絞め殺す勢いのあった母さんが、急いで服装をただし、玄関に走った。



「おい、親父。部下って男だろ」

「ああ。」

「んでもって、母さんには部下としか言ってねぇんだろ」

「あ!」



「あ!じゃねぇよ!一言が足りないんだよ、一言が!」



「スマン。」



「母さんに謝れ、ボケ親父。」