「そうすれば、誰も持ってこないだろ」

さも当たり前のように言った先生を、あたしはただポカーンとして見ていた。



「じゃあ、作ったら、食べてくれる?」



「もちろん」



特別なんだってわかったとたんに嬉しさが倍増して、
ついあたしは、先生の胸に飛び込んだ。

「なんだ雅?誘ってんのか?」

「違うよぉ…」



明日は、買い物に行こうっと。