「失礼します……」



ため息混じりに数学準備室に入る。



「雅は、俺と会うのが嫌でため息ついてるのか?」

突然背後から崎先生があたしを抱き締めた。

「違うけど…寝ててごめんなさい…」



とりあえず、謝らなきゃ……



「別に、そんなのいいよ。俺が会いたかっただけ……」


は、恥ずかしい……。


「先生、本当に甘いのダメ?」


「あぁ、あれ?嘘。」

「はぁ?!」