「――それで、どうしろって言うのよ?」

 私の話を全て聞いた上での真里の第一声はそれだった。

 注目を浴びてしまった駅前の噴水から近くのハンバーガーショップへ移動。
 なるべく目立たない観葉植物の陰に隠れる席を選んで座る。
 まだ口をへの字にして怒っている真里をなんとかなだめて本題に入る。

――それでもかなり怒りながら聞いていたんだけど。

 今日あった出来事をできるだけ、私が覚えている限り詳しく真理に説明する。
 朝食の時に私と隼人くんの中身が入れ替わっていることがお母さんにバレたこと。
 お母さんは私たちにかなり協力的であること。
 山奥に住んでいるカズちゃんのこと。
 カズちゃんが語った元に戻る方法のこと。

――そして、今のままでは真里も困ったことになること。