「それでね……明日もう一回挑戦で……ダメかな?」

 今日は私のせいで失敗なわけで……とりあえずもう一回チャンスを……。

「バカッ!」

ガチャン!!……ツーツーツー……

 電話を切られてしまった。
 ヤバイ、また泣きそうだ。

(ま、しょうがないわ。真里ちゃんには明日もう一回お願いしてみ?)

 鏡の中の隼人くんが私の頭を撫でている。
 うん……もう一回お願いしてみる。
 隼人くんのために……何より、私のために。

 明日こそは……ちゃんと……我慢する。