本気で疲れた。
 エネルギーを全て使い果たしてしまったような気分だ。
 今晩のことが無いならこのまま眠ってしまいたい。

……そう思っていると携帯が鳴る。

(携帯は勝手に出ても構わんぜ?別に困らないし)

 隼人くんはそう言っていたが出ても自分が困ってしまうだけだ。
 とりあえず、真里からの電話だと困るので携帯を鞄から取り出してみる。
 着信は電話ではなくメール。
 とりあえずホッとする。
 メールならばその場で返事しなくても平気だし。

 相手は……みずき。
 佐藤さんか……内容も読んでみるかあ。

From:みずき
Subject:(non title)

ちゃんと連絡しろよー!こちとら男日照りで蜘蛛の巣が張りそうなんだからな!

 う……読むんじゃなかった。
 なんだよー、この直線的な内容のメールは。
 手鏡を取り出し隼人くんに報告。

「返事したほうがいい?」
(いらねーんじゃないの?)

……ということだそうです。

 しばらくは干からびておいてね、佐藤さん。
 私みたいに週一回のオナニーとかで我慢するのも良いと思うよ。

 その後は何もすることが無く……時間だけがいたずらに過ぎていく。

――そして、いよいよ例の時間が来てしまう。