(真里ちゃん! 起きて! 真里ちゃん!!)
寝ている私の体を揺する隼人くんの声で起こされた――って、ええええええええ!?
「どうしたの!?」
隼人くんの姿は……懐かしいというか何と言うか。
あの『入れ替わり騒動』の時に見せた『幽霊状態』、慌てて横を見ると――隼人くんの身体が寝息をたててスヤスヤと眠っている。
「――コレって」
隼人くんの身体を指差しながら幽霊状態の隼人くんに同意を求める。
(ウン……やっぱりそう思う?)
隼人くんも同じことを思ったようだ。
――『彼女』が……『マリ』が戻って来た!?
「マリ! 起きなさい! マリ!!!」
(起きろ! バカマリ!!)
二人で隼人くんの身体を揺さぶり、まだ眠っている『マリ』を起こす。
「――うーん……何ぃ?」
眠そうに目をこすりながら身体をゆっくり起こす『彼女』。
この女の子の口調……間違いない!
隼人くんと二人、『彼女』を見つめて反応を待つ。
キョトンとした表情でこちらを見返す『彼女』。
ようやく目が覚めてきたのだろう。
『彼女』が……やっと口を開いた――。
「あれぇ? ココはドコ?」
……へ?
あれ?記憶が無いのかな?
隼人くんも予想と違う『彼女』の反応に唖然としている。
「ココはドコ……って」
(ココは俺の家だろうが)
私と隼人くんの返答を聞いて『彼女』が一気に顔を蒼ざめさせる。
――この反応って、まさか……!?
「ええええええ!? 幽霊!? え? え?」
やっぱり……記憶が無い?
というか、様子が違う。
……というか、『マリ』じゃない!?
「ちょっと! 落ち着いて! あなた、名前は!?」
「え? 私? 私の名前は――」
「――私の名前は『岩瀬 ヒトミ』だよ★ ココってトシの家じゃないよね?」
まだ自分の状況が分かっていない『彼女』。
『彼女』が何者か、まるで見当もつかない私と隼人くん。
新たな『物語』は、こうして混乱の中で幕を開けたのだった――。
――To Be Continued 【 Double's 2 】――
寝ている私の体を揺する隼人くんの声で起こされた――って、ええええええええ!?
「どうしたの!?」
隼人くんの姿は……懐かしいというか何と言うか。
あの『入れ替わり騒動』の時に見せた『幽霊状態』、慌てて横を見ると――隼人くんの身体が寝息をたててスヤスヤと眠っている。
「――コレって」
隼人くんの身体を指差しながら幽霊状態の隼人くんに同意を求める。
(ウン……やっぱりそう思う?)
隼人くんも同じことを思ったようだ。
――『彼女』が……『マリ』が戻って来た!?
「マリ! 起きなさい! マリ!!!」
(起きろ! バカマリ!!)
二人で隼人くんの身体を揺さぶり、まだ眠っている『マリ』を起こす。
「――うーん……何ぃ?」
眠そうに目をこすりながら身体をゆっくり起こす『彼女』。
この女の子の口調……間違いない!
隼人くんと二人、『彼女』を見つめて反応を待つ。
キョトンとした表情でこちらを見返す『彼女』。
ようやく目が覚めてきたのだろう。
『彼女』が……やっと口を開いた――。
「あれぇ? ココはドコ?」
……へ?
あれ?記憶が無いのかな?
隼人くんも予想と違う『彼女』の反応に唖然としている。
「ココはドコ……って」
(ココは俺の家だろうが)
私と隼人くんの返答を聞いて『彼女』が一気に顔を蒼ざめさせる。
――この反応って、まさか……!?
「ええええええ!? 幽霊!? え? え?」
やっぱり……記憶が無い?
というか、様子が違う。
……というか、『マリ』じゃない!?
「ちょっと! 落ち着いて! あなた、名前は!?」
「え? 私? 私の名前は――」
「――私の名前は『岩瀬 ヒトミ』だよ★ ココってトシの家じゃないよね?」
まだ自分の状況が分かっていない『彼女』。
『彼女』が何者か、まるで見当もつかない私と隼人くん。
新たな『物語』は、こうして混乱の中で幕を開けたのだった――。
――To Be Continued 【 Double's 2 】――