ここからは私の独壇場となった。
 真里の体は――自分の体でもあるがゆえに弱い、感じる部分が手に取るように分かる。
 的確に、迅速に真里を快感の渦へと巻き込んでいく。
 せめてもの罪滅ぼし、私のせいで処女を捨てなければならなくなった真里に少しでも痛みを減らしてあげたい。
 そんな思いで真里に快楽を与え続ける。

 胸に、耳に、背中に……そして下半身へと……ゆっくりと執拗なほどに愛撫を続ける。
 その度に真里の体は反応し、甘い声を漏らしながら力を失っていく。

 ベッドの中ですでに下着のみの姿になっていた真里。
 そして、最後の一枚に手をかける。

 下着の中はすでに洪水の如く潤っていた。

「あんまり――見ないで……」

 切ない吐息の合間に真里が恥ずかしそうに呟く。

「じゃあ、いくわよ――」

 お母さんから貰ったコンドームを私の体に付いた『男の子の部分』に装着する。
 真里の乱れる様を見てすっかり反応して大きくなっているものを真里の女の子の部分にあてがい――ゆっくりと挿入した。

 ヌルっとした感覚に私のモノが包まれた――と思った瞬間。
 体が中心から燃えるような熱さに襲われる。
 その熱さが一気に体の隅々にまで行き渡り――体の自由が奪われていく。

――こうして『入れ替わり』が始まり……『私』の意識は……消えて……い……った。