もうこれ以上は食べれない!限界が私の胃袋に迫った時にお母さんが持ちかけた質問は私を激しく悩ませた。
「ね、マリちゃんは何が好きなの?」
「ふぇ? ふぁにっへ?」
本当は『へ? 何って?』と聞き返したかったのだが、口の中に大量に押し込まれたペペロンチーノが私に自由に話をする権利を与えてくれなかった。
コップに注がれた水の力を借りて口の中にあるペペロンチーノを流し込む間にお母さんから先程の質問の補足が入る。
「うん、マリちゃんの好きな食べ物って何かな?」
──こんな時にお母さんの察しの良さは助かるな。
なんてことを思いながらも、この質問は私をおおいに悩ませた。
何しろ現在の私は限界に近いほど満腹なのだ。食べ物の考えられる心境ではない。
まるでオヤツを食べた後に『今日の晩御飯に何が食べたい?』と聞かれたような気持ちだ。
「ね、マリちゃんは何が好きなの?」
「ふぇ? ふぁにっへ?」
本当は『へ? 何って?』と聞き返したかったのだが、口の中に大量に押し込まれたペペロンチーノが私に自由に話をする権利を与えてくれなかった。
コップに注がれた水の力を借りて口の中にあるペペロンチーノを流し込む間にお母さんから先程の質問の補足が入る。
「うん、マリちゃんの好きな食べ物って何かな?」
──こんな時にお母さんの察しの良さは助かるな。
なんてことを思いながらも、この質問は私をおおいに悩ませた。
何しろ現在の私は限界に近いほど満腹なのだ。食べ物の考えられる心境ではない。
まるでオヤツを食べた後に『今日の晩御飯に何が食べたい?』と聞かれたような気持ちだ。