「――かすみおねーちゃん、大丈夫?」

 私を気遣ってくれるカズちゃん。
 かくいうカズちゃんも体の大きさに慣れていないからだろう、ここに来るまで何度も転んでいた。

――それで、外から帰ってきたときに埃まみれだったのね。

「だ、大丈夫……ハアハア」

 ようやく目的地に到着し、深呼吸を三回する。
 すぐに収まる息。
 さすが……!回復力の速さは若いだけあって折り紙つき。
 すぐに体がラクになってくるのを感じる。

 息が整い、カズちゃんに話しかける。

「さ、じゃあ……身を清めようか?」
「うん……」

 いつもの川遊びよろしく、二人ともその場で服を脱ぎ出す。
 違うのは――水着を着ていないことだろう。

 全ての衣服を脱ぎ捨て、生まれたままの姿になる私たち。
 目の前にあるのはお互い見慣れた自分の裸体だ。