「ねえ、お母さん。カズちゃんて……どんな人なのかな?」

 出てきた質問はこんな言葉になってしまった。
 聞きたいことが多すぎるのだ。

 なぜ知り合いなのか?
 なぜ霊能力者なのか?
 なぜ――隼人くんがあんなに懐いているのか?

――最後の『なぜ』は好きな人の一面の理由を知りたいだけなんだけど……。