「ちょっとおトイレ行ってくるね」

 そう言い残し真里が席を離れた。

……確認してみるチャンス……なのかな?

 残された私たちは言葉を交わさずに黙ったままだ。

「――ねえ」

 私から沈黙を破り、隼人くんに話しかける。

(なんだ?)

 短く反応を返す隼人くん。

……やっぱり、真里とは対応が違うよねえ。

 いきなり核心をついた質問をするのも腰が引ける。
 でも、あまり質問に時間をかけすぎると真里が戻ってきてしまう。

――悩んでる時間もないよねぇ。